日本人と結婚した場合でも、必ずしも配偶者ビザが許可されるとは限りません。
実際に、出入国在留管理庁(入管)の審査では、一定数の申請が不許可となっています。
相談の中でも、次のような質問をよく受けます。
・配偶者ビザはどんな場合に不許可になりますか?
・普通に結婚していても不許可になることはありますか?
・入管はどのような点を疑うのでしょうか?
配偶者ビザの審査で最も重要なのは、「結婚の実態があるかどうか」です。
つまり、書類上の結婚ではなく、夫婦としての関係が本当に存在しているかが確認されます。
この記事では、実際によく見られる配偶者ビザの不許可事例と、入管が審査で確認しているポイントについて分かりやすくお伝えします。
1.配偶者ビザの審査で最も重要なポイント
配偶者ビザの審査では、「結婚が真実のものであるか」を次のような観点から念入りに確認します。
・どこで出会ったのか
・どのように交際したのか
・なぜ結婚することになったのか
・夫婦として生活しているのか
これらの点があやふやで、結婚の経緯や生活状況が十分に説明できない場合
不許可につながることがあります。
2.配偶者ビザの主な不許可事例
ここでは、実際によく見られる不許可のケースを紹介します。
① 出会いの経緯が不自然
配偶者ビザの審査では、出会いの経緯が必ず確認されます。
・どこで出会ったのか説明できない
・出会いの説明が曖昧
・交際の経緯が不自然
入管は、出会いから結婚までの流れが自然かどうかを確認します。
出会ってすぐ結婚している場合や、交際の説明が曖昧な場合には、結婚の実態が疑われることがあります。
② 交際期間が極端に短い
交際期間が短いことだけで不許可になるわけではありませんが、極端に短い場合には審査が慎重になります。
・出会ってすぐ結婚
・数回しか会っていない
といったケースです。
このような場合には、
結婚に至った理由や交際の経緯を丁寧に説明しないと偽装結婚を疑われます。
③ 年齢差が大きい
年齢差がある夫婦は珍しくありません。
しかし、年齢差が大きい場合には、入管が慎重に審査することがあります。
・20歳以上の年齢差
・高齢の日本人と若い外国人
のような場合です。
これは過去に、経済目的の偽装結婚が問題となったことがあるためです。
年齢差があるだけで不許可になるわけではありません。
交際の経緯が自然であれば許可されることも多くあります。
④ 夫婦関係の実態が確認できない
配偶者ビザでは、夫婦として生活しているかどうかも重要なポイントです。
・長期間別居している
・同居の予定が不明確
・生活状況の説明が曖昧
入管は、結婚後に夫婦として生活する意思があるかどうかを確認します。
そのため、生活状況が不明確な場合には、結婚の実態が疑われることがあります。
⑤ 交際証明がほとんどない
配偶者ビザの申請では、交際の実態を示す資料を提出することがあります。
・二人で撮った写真
・旅行の写真
・メッセージ履歴
・通話履歴
などです。
これらの資料がほとんどない場合には、交際の実態が十分に説明できない可能性があります。
前もって念入りに準備することが必要です。
⑥ 過去の在留状況に問題がある
外国人配偶者の過去の在留状況も審査の対象になります。
・オーバーステイ歴がある
・不法就労歴がある
・虚偽申請歴がある
このような場合には、審査が厳しくなることがあります。
事情によっては許可されるケースもありますので
合理的な理由がある場合は、説得できるだけの説明材料を事前に十分準備しておきましょう。
⑦ 書類の内容に矛盾がある
意外と多いのが、書類の内容に矛盾があるケースです。
・質問書と理由書の内容が違う
・交際期間の説明が一致しない
・経歴の時系列が合わない
入管は複数の書類を確認しながら審査を行うため、小さな矛盾でも疑問を持たれることがあります。
3.入管が疑うポイント
配偶者ビザの審査では、次のような点が疑問視されることがあります。
・結婚の経緯が不自然
・交際の実態が不明確
・夫婦としての生活が見えない
・書類の内容が矛盾している
入管が知りたいのは
「この結婚が本物なのか」という点です。
審査官は申請者のことを知らない第三者なので、書類だけで夫婦関係を判断せざるを得ません。
知らない相手に自分たちの結婚について理解してもらえるような合理的な説明をすることが重要です。
4.不許可を防ぐために重要なこと
配偶者ビザの不許可を防ぐためには、次の点が重要です。
①交際の経緯を丁寧に説明する
出会いから結婚までの流れを、時系列で説明して
その流れが情景に浮かぶようなストーリーを作ることが重要です。
・いつ出会ったのか
・どのように交際が始まったのか
・結婚を決めた理由
などを具体的に説明することで、自然な交際の流れを伝えることができます。
②交際証明を準備する
交際の実態を示す資料も重要です。
・二人で撮った写真
・旅行の写真
・メッセージ履歴
などがあると、夫婦関係を説明しやすくなります。
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③ 書類の整合性を確認する
申請書類の内容が一致しているかを確認することも大切です。
小さな矛盾でも、審査官が疑問を持つ原因になることがあります。
提出書類を横並べにして、
時系列に整合性があるか、内容が一致しているか等を慎重に確認する必要があります。
まとめ
配偶者ビザが不許可になる主な理由には、次のようなものがあります。
・出会いの経緯が不自然
・交際期間が極端に短い
・年齢差が大きい
・夫婦関係の実態が確認できない
・交際証明が少ない
・過去の在留状況に問題がある
・書類の内容に矛盾がある
これらの事情がある場合でも、結婚の実態を丁寧に説明できれば許可される可能性はあります。
配偶者ビザの審査では、書類を通じて夫婦の関係を審査官に理解してもらうことが重要です。
そのため、出会いから結婚までの経緯や夫婦関係を具体的に説明し、必要な資料を準備することが大切になります。
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