「普通に結婚しているのに、配偶者ビザが不許可になりました」
入管業務では、この相談は決して珍しくありません。
申請した方の多くはこう言います。
・偽装結婚ではない
・ちゃんと付き合って結婚した
・写真も出した
それでも不許可になることがあります。
その理由はシンプルです。
審査官はあなた方お二人のことを何も知らないからです。
そして、その知らない相手に自分たちのことをきちんと説明していないからです。
配偶者ビザの審査は、書類だけで結婚の実態を判断する審査です。
つまり
「本当の結婚かどうか」ではなく
「書類から本当の結婚だと理解できるか」
が重要になります。
この記事では、配偶者ビザが不許可になる本当の理由と、審査官に伝えるべきポイントを解説します。
1.配偶者ビザ審査の本質
入管の審査官は
・申請者
・配偶者
と一度も会いません。
判断材料は、提出された書類のみです。
提出書類による説明が弱いと
審査官は、次のような感覚を持つことがあります。
名前も知らない2人が
「結婚しました」と書類を出しているのでは?
そのため審査では、次の2つを確認しています。
① 結婚が本当か
② 日本で生活できるか
提出書類によって、結婚の信ぴょう性を判断するのが審査です。
2.不許可になる理由
①2人の関係性が説明されていない
一番多い不許可理由です。
申請書には
・出会い
・交際
・結婚
を書く欄があります。
しかし多くの申請では、この部分が非常に簡単に書かれています。
例えば
「2019年に友人の紹介で出会いました。
2021年に結婚しました。」
これでは、審査官には何も伝わりません。
審査官が知りたいのは
・どこで出会ったのか
・なぜ交際したのか
・どのように関係が深まったのか
・なぜ結婚したのか
つまり
2人の結婚のストーリーです。
この説明が弱いと「結婚の実態が分からない」と判断されます。
② 交際の証拠が少ない
審査官は「本当に交際していたのか」を確認します。
そのため
・写真
・メッセージ履歴
・渡航履歴
などを見ます。
しかし申請では、写真2〜3枚だけというケースも多いです。
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・結婚式の写真だけ
・家族写真だけ
これでは、日常の交際が見えません。
審査官が知りたいのは
・デート
・旅行
・家族との交流
など、日常の関係性も含まれます。
③ 生活の計画が見えない
配偶者ビザでは「日本で生活できるか」も確認されます。
そのため審査官は
・収入
・住居
・仕事
を見ています。
しかし申請では「結婚したので一緒に住みます」程度しか書かれていないこともあります。
審査官は
・どこに住むのか
・誰が生活費を出すのか
・外国人配偶者は働く予定なのか
といった生活の具体性を知りたいのです。
④ 説明が断片的
審査官は
-
申請書
-
質問書
-
理由書
-
写真
-
メッセージ
など複数の書類を見ます。
しかし、それぞれの説明がつながっていないと全体像が見えません。
質問書では「友人紹介」、理由書では「SNS」などと書いてあると、整合性がなく矛盾と判断される可能性があります。
3.配偶者ビザ申請で最も重要なこと
重要なのは、審査官に自分たちを知ってもらうこと です。
イメージとしては
「知らない人に自分の結婚の話を説明する」
という感覚です。
そのため
・出会い
・交際
・結婚
・現在の生活
・将来の計画
を一つのストーリーとして説明することが非常に重要です。
まとめ
配偶者ビザの不許可は「問題のある結婚」ではなく
「結婚の実態が伝わらない申請」
で起きることが多いです。
審査官は、あなた達のことを全く知らない第三者です。
そのため
・出会い
・交際
・結婚
・生活
を書類だけで理解できるように説明することが重要になります。
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