「会社から海外赴任を命じられました。」
「永住申請を考えていますが、海外勤務になると影響はありますか?」
「海外赴任から戻ってきた後でも永住申請はできますか?」
このような相談は、外国人会社員の方からよく寄せられます。
海外赴任はキャリアアップの機会である一方、永住申請への影響が気になる方も多いでしょう。
結論から言うと、海外赴任をしたからといって、必ず永住申請ができなくなるわけではありません。
しかし、海外での滞在期間や出国の状況によっては、永住許可の審査に影響する可能性があります。
この記事では、海外赴任と永住申請の関係について、注意点やポイントを分かりやすく解説します。
永住申請で重要な「継続して日本に住んでいること」
永住許可の審査では、法律上の要件だけでなく、日本で安定した生活を継続しているかも重要なポイントになります。
一般的には、
-
長期間日本で生活していること
-
生活の本拠が日本にあること
-
納税や社会保険の義務を適切に果たしていること
などが総合的に審査されます。
そのため、海外赴任によって長期間日本を離れる場合には、「生活の本拠が日本にあるか」が重要な判断材料となります。
海外赴任=不許可ではない
海外赴任を理由に永住申請が認められないという決まりはありません。
例えば、
-
日本企業から海外支店へ一時的に赴任する場合
-
数か月程度の海外勤務
-
日本へ戻ることを前提とした赴任
であれば、永住申請に直ちに不利になるとは限りません。
特に、日本国内の会社との雇用関係が継続しており、日本への復帰が予定されているケースでは、事情を説明することで理解を得られる可能性があります。
長期間の海外滞在は注意
一方で、長期間にわたり海外で生活する場合は注意が必要です。
例えば、
-
数年間海外に居住する
-
日本での住居を引き払う
-
家族全員で海外へ移住する
といったケースでは、日本よりも海外が生活の本拠と判断される可能性があります。
永住申請では、日本での生活実態が重要視されるため、このような状況では慎重な検討が必要です。
出国期間も確認されることがある
永住申請では、海外への渡航歴について確認されることがあります。
特に、
-
出国した理由
-
滞在期間
-
帰国日
-
海外赴任の内容
などについて説明を求められる場合があります。
そのため、海外赴任を予定している場合や、過去に長期間海外へ滞在していた場合は、赴任命令書や会社からの説明資料などを保管しておくと安心です。
再入国許可を忘れない
海外赴任や長期出張で日本を離れる際は、再入国許可の手続きも重要です。
有効な再入国許可を得ずに出国した場合、保有していた在留資格に影響が生じる可能性があります。
海外赴任が決まったら、出国前に在留期限や再入国許可の有効期間を確認し、必要な手続きを済ませておきましょう。
海外赴任中も納税・社会保険は重要
永住申請では、税金や社会保険料の納付状況も重要な審査項目です。
海外赴任中であっても、
-
住民税
-
所得税
-
健康保険
-
年金
などについて、会社や税理士と相談しながら適切に手続きを行うことが大切です。
未納や滞納があると、永住許可の審査で不利になる可能性があります。
海外赴任後でも永住申請はできる?
海外赴任から日本へ戻った後でも、永住申請ができる可能性は十分にあります。
ただし、審査では単に「海外赴任をしていた」という事実だけでなく、その内容や期間、日本とのつながりが総合的に判断されます。
例えば、次のような事情はプラスに評価される可能性があります。
-
日本企業との雇用契約が継続していた
-
海外赴任が会社の業務命令だった
-
日本への帰任が前提だった
-
日本国内に住居を維持していた
-
家族が日本で生活を続けていた
一方で、海外赴任を機に日本との生活基盤が失われた場合は、永住申請のタイミングを慎重に検討する必要があります。
永住申請のタイミングは重要
海外赴任を経験した場合は、申請のタイミングも重要です。
例えば、
-
日本へ帰任して間もない
-
転勤直後で生活が落ち着いていない
-
住所変更や勤務先変更が続いている
といった状況では、まず日本での生活を安定させてから申請した方がよいケースもあります。
永住許可では「今後も日本で安定して生活する見込み」が重視されるため、生活基盤が整っていることを示すことが大切です。
海外赴任中に注意したいこと
海外赴任中も、永住申請を見据えるのであれば、次の点に注意しましょう。
① 在留期限を確認する
海外赴任中であっても、在留カードの有効期限は自動で延長されません。
更新が必要な時期になった場合は、早めに会社や専門家へ相談しましょう。
② 税金・年金を適切に納付する
永住申請では、
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所得税
-
住民税
-
健康保険料
-
年金保険料
などの納付状況が確認されます。
納付漏れや滞納があると、審査に影響する可能性があります。
③ 出入国の記録を整理しておく
海外赴任では出入国の回数が多くなることがあります。
永住申請時に説明を求められる場合もあるため、
-
出国日
-
帰国日
-
赴任期間
-
赴任先
-
赴任理由
などを整理しておくと安心です。
④ 会社の証明書を保管する
会社から交付される、
-
海外赴任命令書
-
在職証明書
-
辞令
-
業務内容の説明書
などは、海外赴任が会社の業務命令によるものであることを説明する資料として役立つ場合があります。
よくある質問
Q1. 海外赴任が1年間ありました。永住申請できますか?
可能性はあります。
ただし、赴任期間や日本での生活実態、帰任後の状況などを総合的に判断されます。
Q2. 家族も一緒に海外へ行った場合はどうなりますか?
家族全員が長期間海外で生活していた場合、日本での生活基盤についてより慎重に審査される可能性があります。
状況に応じて専門家へ相談することをおすすめします。
Q3. 海外出張も影響しますか?
短期間の海外出張であれば、通常は大きな問題となるケースは多くありません。
ただし、出張が頻繁で長期間に及ぶ場合には、事情を説明できるよう準備しておくと安心です。
Q4. 海外赴任中に永住申請できますか?
ケースによります。
日本での生活実態や申請時点の状況によって判断が異なるため、事前に申請が可能か確認することが重要です。
まとめ
海外赴任を経験したからといって、永住申請ができなくなるわけではありません。
しかし、永住許可では「日本を生活の本拠として継続的に生活しているか」が重要な審査ポイントとなります。
海外赴任が一時的なものであり、日本企業との雇用関係が継続し、日本への帰任が予定されている場合は、事情を適切に説明することで理解を得られる可能性があります。
一方で、長期間海外で生活した場合や、日本との生活基盤が薄くなっている場合は、申請時期や必要書類を慎重に検討することが大切です。
海外赴任を予定している方や、帰任後に永住申請を考えている方は、早い段階で準備を始めることで、スムーズな申請につながります。
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